ワイドタイプのスイッチプレートを創る。その1
puntoスイッチプレートには ワイドタイプ (panasonic コスモシリーズワイド用のスイッチカバーです)のシリーズがなく営業サイドからもぜひ欲しいとの要望が多いものの一つでした。
INTERFLEXにブランド名を変更する時に真っ先に検討されていた課題でした。
ですが商品化にするには弊社の持ち味である素材、アルミニウムダイカストを用いるには一つ課題がありました。それは上の画像にありますようにダブルレーンタイプの真ん中の支柱(仕切りと言いますか)が細いのです。
幅3mm弱位しかありません。これでは厚み2.5mmの肉厚では持ちそうにありません。
(アルミニウムダイカスト素材は弾性に乏しくもろいのです。)
その部分を拡大するとこんな感じです。
写真は樹脂ですので細いリブがありますが、このような細かい細工はダイカストでは到底無理です。
しかしよく見ると真ん中の支柱は幅に対して高さはかなりあります。約1.3倍くらいか?。
これならこんな樹脂のような細い断面は無理としても断面の形状を工夫すればなんとかなるんじゃないかと思い至りました。
で、設計アイデァはこんな感じでいこうと決断(?)できましたが、寸法を当たるための部品データがありません。Panasonicさんが開示するわけなどないし・・・。で、仕方なく部品を採寸してデータ起こしすることにしました。
そんなに精度がいるものでもないと思いますので。
というような思いを持って設計をスタートしたのが今年の初めです。
これを書いているのは12月ですので、もうすでに1年経とうとしています。
mono造りは時間が掛かるものですが、mono造りに携わる者として“創る”という行為の何らかの記録を忘れないうちに残したいと思いました。